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マンガと農業。

たまには少し漫画のことを考えてみる。
音楽と漫画の相似性はもう前から考えていた。それが自分の中で繰り広げられる『マンガVS音楽』になった。それとは別に思っていたことがある。
それが農業だった。
一昨年、友人のところでアスターの花の植え付けを手伝った。何もない土の広場を耕運機を使い、耕し、ネットを張り、ベッドを作り、アスターの苗を植えていく。まずそれをやるにあた、何もない土の広場を見た自分は「これはマンガと同じじゃないか」と思った。
何もない真っ白な紙にペンを使い、コマを割って、絵を描き、吹き出しを描いて。なるほど、無から有を生む作業としては共通しているんだ。まぁ、なんでもそうだけどね。そなことを思っていた。
そして去年の冬、また同じ友人のところで野菜の栽培を手伝っていて彼からJA農協の話を聞いた時に思った。
農協を通して世に野菜や花を出す場合、農協が決める規定に従わなければ出荷できないそうだ。もちろんその代わりに流通のルートは確保してくれる。無農薬なんてもってのほか、農協は農薬を売るのだから無農薬なんて農協が許すわけがない、らしい。それが嫌で独自の顧客ルートを確保する農家もいるそうだ(その代わり箱とかなんだのも自分で用意しなければいけないらしいけど)。他にもインター近辺にちょっと大きな直売所があり、そこに下ろす人もいるそうだ。でもそこの直売所は農家以外の誰でも、農業素人でも直売に出すことができるらしいから質がいいものかどうかはまた別の話になってくるらしい。なんでも100円で安いけど
そんな話を聞いて自分は「これはマンガと同じじゃないか」とまた思った。制作の相似性ではなく、流通の相似性で。
JA農協。これは世間でいいものを売るために規定を設けて花や野菜を売る。これはマンガで言うと編集者みたいなものだと思う。面白いマンガかどうか編集者が見て判断する。もちろ雑誌に載ればこっちは描くだけ。農協と同じで流通のルートは確保してくれる。花や野菜はキレイでなければ、美味しそうでなければ世に出せないし、マンガは面白くなきゃ打ち切られる。
好きなものを描きたいという人間はWEBで発表する。WEBは誰でもマンガを発表できる場。インター付近のちょっと大きな直売所と同じだ。花や野菜を直売所には置いてくれる。マンガをWEBページに載てはくれる。あとはお客が買うか、読むか。全く一緒だ。
とすると、残りの「独自で顧客ルートを確保」はマンガで言うと何になるのだろうか。
自分が思うにそれはフリーペーパーという形が一番近いのではないかと思う(コミケやコミティアはどちらかというと直売所寄りな感じがするし)。自分でマンガの冊子を作って様々なところに置てもらう。それが一番「独自でルート確保」に近い気がする。
農業界では農協を通さず独自ルートを確保するという形態に多々例があるのにマンガ界ではなぜあまり聞かないのだろうか。結局みんな書籍化が目標になるのだろうか。自分の中で、「書籍化<話題性」という構図を作ってしまえばできるのだろうか。
面白そうだからやってみようかな。
…まぁ、自分が知らないだけでもうすでにやってる人もいるのかもな。

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by chadoarai | 2016-04-07 18:50 | マンガ | Comments(0)

漫画家、荒井瑞貴の瑞貴(原作)の方の日々の雑記。 araimizuki25@gmail.com
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